子供の頃の写真

幼いころの写真には、いろんな思い出が詰まっています。

楽しく笑ってるもの、叱られてベソかいてるもの・・・様々です。

でも、中には思い出以外の”何か”が一緒に残ってしまう写真があるんですね。

そこにあるはずのないものが写っていたり、あるべきものが写っていなかったり。

そんな中で、写真にまつわるこんな話。。。





小さい頃、近所に住んでいた仲良し5人組。

今はもう学校も出て、それぞれ就職したり結婚したり。

住まいも離れ離れになってしまいました。

私も会社の転勤で、住み慣れたこの町から他県に移ることになったんですが。。

引っ越しの時、押し入れの隅から出てきた懐かしいアルバム。

父親が写真好きだったこともあり、子供の頃の写真が多く残ってます。

件の幼馴染みも、よく家に遊びに来ては父親のカメラに収まってました。

『あぁ、懐かしいなぁ・・・みんなどうしてるかなぁ・・・』

などとアルバムのページをめくっていると、ヘンな写真が見つかりました。

そこに映ってるのは子供時代の5人のはず。

しかしその写真だけ、写ってる自分たちが成長しているんです。

そこにいるのは今の自分の姿、他の友人たちも大人になった見慣れた顔。

『そんなバカな・・・』

でもその写真は、明らかに他と同じくらい古びています。

『不思議なことがあるもんだな・・・ん?』

少し落ち着いたころ、気づきました。

5人のうち、一人だけ歳をとっていないヤツがいたんです。

彼は中学に上がる前に、家の都合で転校していった君でした。

『なんでだけ・・・?』


同じころ他の連中から「久しぶりに集まろう」という誘いがあり、学生時代に通った

居酒屋で集合ということに。

いい機会だからこれをみんなに見せてみようと思い、写真を持って行くことにしたん

ですが。。。

懐かしい顔が並んだ居酒屋は盛り上がり、そのうち子供の頃の話に花が咲きます。

そこで私は、例の写真をみんなに見せました。

『な? 不思議な写真だろ?』

みんなも驚きながら見入っています。

『でも、だけはそのままなんだよなぁ・・・なんでかなぁ・・・』

すると、一人が静かに言いました。

『あれ? お前知らなかったっけ・・・は転校してすぐ、事故で死んだぞ・・・』


ああ、なるほど・・・

確かにこの写真は自分たちの”今”を写してたんだな・・・


子供のとき事故で亡くなった君だけは、その頃のまま時間が止まっていたんです。





写真にまつわる、不思議な物語。

不思議だけど、怖くない話。

尚、ここに登場する”私”は”鹿”ではありません。

仲良し5人組も存在しません。

なぜなら、これは私が創造したフィクションですから。

体が疲れてると、ロクなこと考えないんですよねぇ。。。


でも、ひとつだけ。

写真や絵画の中の人物等が変化する現象は・・・実際にあります。
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by shika_monologue | 2011-07-29 20:39 | この物語はフィクションです。 | Comments(3)

Commented by og_3 at 2011-07-30 01:02
あぁ・・・・もぅ・・・・・
夜中のテレビ局って怖いんですから・・・・・。・゜゜・(>_<;)・゜゜・。
Commented by og_3 at 2011-07-30 01:16
あ、もひとつ
この季節になると、最近じゃ少ないですけどこわぁ〜いお話ししてくれる某稲川さんとかの番組が昔っからありましたが(笑
番組の休憩時間とかに伺ったお話では

いわく
本当に日々変わるらしいですね
あたしゃ経験無いですし、死ぬまでそんな写真いりません(爆
あと
桜金造さんなんてもう見たくもないですし(核爆
Commented by 鹿さん at 2011-07-30 19:34 x
ビデオなんかでもありますしね。
再生するたびに、映ってる後ろ姿がだんだん振り返ってくるとか。。。

今回のお話はできるだけ怖くないように書いたんだけどな~(笑)
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