ノートPCが50万以上した時代を、君は知っているか?
特に電化製品というものは、10年もすれば値段がグンと下がる。
ビデオデッキしかり、液晶TVしかり。
発売当初は『開発費』が上乗せされてるんだろう。
コンピュータでも、それは同じ。
最初にノートパソコンなるものが発売されたとき、その値段に驚いた。
デスクトップの倍くらいもして、企業か金持ちしか持っていなかった。
6~70万もするソレはおいそれと手が出るものではなく、当然高嶺の花。
バッグからノートPCを取り出しておもむろに使い出すなんてのは羨望
の眼差しでみられたものだ。
当時はネット環境なんてあるはずもなく、せいぜい書類を手直しする
くらいの作業しかできなかったが、とにかくカッコ良かった。
それほど遠い昔ではない、2~30年前の話である。
それが今や、3~4万も出せばそれなりの性能のものが手に入る。
街中でインターネットも出来る。
TVや映画も、観ることが出来るのである。
筐体も小さくなり、数kgあった重量も1kg前後まで軽くなった。
技術の進歩というのは、ときに信じられないことを現実にする。
携帯電話もそうである。
初代はその名も『ショルダーフォン』といい、肩から提げていた。
電池も1日持たず、帰宅すれば充電するという日々。
その後、DoCoMoの『ムーバ』というシリーズが出て、ポケットに
入るようになった。
それでも液晶には電話番号が表示される程度。電池もすぐに劣化
して頻繁に充電しないと使えなかった。
そのうち携帯電話でメールのやりとりができるようになり、便利な
ツールとしての第一歩を踏み出した。
当時冗談半分で「いつかは携帯でネットできるようになるな(笑)」
などと言っていたが、今や当たり前のこととなっている。
そして時代はスマートフォンへと移行していく。
PCと携帯の境界線が、どんどん狭くなってきた。
どちらを使うかは個人の判断となるだろう。
しかしPCにはPCの、携帯には携帯のそれぞれの良さがある。
その本来の魅力が薄れるような変化は、進化とは呼ばない。
そう思うのは、私だけだろうか。
by shika_monologue | 2012-01-16 19:31 | 閑話休題 | Comments(2)