悪霊と通り魔

皆さん、『幽霊』というと『怖い~っ!』って思ってませんか?

でも考えてみれば、幽霊さん達ってほとんどはフツーの方々が亡くなった姿なんですよね。

フツーの方々が天寿を全うして亡くなったとして、むやみに他人に害をなすとは思えない。。

だからほとんどの場合は、別に害は無いんじゃないかと。


例えば『四谷怪談』にしても、物語ではお岩さんは自分を裏切った伊右衛門たちに恨みを晴らすために

出てくるんであって、他の一般人に祟っているんじゃありません。

そうした場合、恨みの対象にはベクトルがあり、無差別に攻撃するワケではないということになります。

そして伊右衛門たちには、化けて出られるだけの明確な原因が存在するんですよね。

これは現実社会での、怨恨による犯罪と同じではないでしょうか。

誰に恨みを抱くでもなくフツーに暮らしている人が、凶悪な犯罪に走ることはそうそうありませんから。


そういう恨み以外で人に害をなす例も、もちろんいます。

有名なところでは『牡丹灯籠』のお露さん。

この場合はホレた男のところに夜な夜な通っちゃうワケですが、これは現実社会ではストーカー被害と

いう感じです。

まあ勝手に惚れられたほうはたまったもんじゃない、という点でも同じですね。。


そして、一番タチが悪いのが『悪霊』ということになります。

これはもう言うまでもなく『通り魔』と同じで、無差別に攻撃してきます。

こちらには縁もゆかりもないのに・・・何の落ち度もないのに、ただその場にいたというだけで祟られて

しまうことに。

怖いですねぇ。。

貞子なんてのは、そのいい例です。

じゃなぜ、貞子は無差別に祟るようになっちゃったか?

彼女の場合は母親が透視能力を世間から否定され、さらにはその母親より強い力をもっていたために

父親に殺されてしまったということから、恨みの対象が『世間一般』という大きなものになってしまったと

考えられます。

まあそういうのは特殊な例なんでしょうけど、実際に無かったとは言いきれません。


ただ思うのは・・・他の多くの場合、彼らは最初から『悪霊』というワケじゃ無かったんじゃないかなぁ。

だいたいは、最初はその恨みにはベクトルがあったんじゃないかと。

それが長い年月をかけて指向性を無くした結果、無差別に祟るようになっちゃったと思うんですよ。

現実社会じゃ罪を犯せば裁かれます。

そこで更生されることも多いでしょう。

でも霊の場合は逮捕されることもなく、裁かれることもない。。

結果、一カ所に長く留まってしまって『悪霊』となるんじゃないかな。

『浮遊霊』よりも、土地に留まる『自縛霊』のほうが怖いと言われるのは、そういう理由もあるんでしょうね。


と、長々と書いてきましたが・・・結論としては、やっぱ幽霊さんってそんなに怖いもんじゃないんじゃないか

ということです。

生きてる人間でも、通り魔はその中のほんの一握りしかいないのと同じでね。



さて、今年も夏がやってきます。

このカテゴリ、今年はどんなエピソードがあるか・・・ちょっと楽しみでもあります。


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最後は、ちょっとでも明るく終わろっと♪(笑)

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by shika_monologue | 2012-06-02 19:59 | 怪異の話 | Comments(2)

Commented by ひま at 2012-06-02 21:32 x
確かにぃ~。
幽霊さんは全然怖くないんですよ。
見慣れないもんで「怖い」って思っちゃうんですよね。
「見える人」じゃなく「感じる人」でよかったって思うのはその点かな?(笑)
Commented by 鹿さん at 2012-06-03 19:43 x
いえいえ、もしかしたら『見える』ほうが怖くないのかもよ。
たぶんフツーの幽霊さんは、生きてる人と見かけ変わんないから。
思うに幽霊とか信じない人って、その人が幽霊かどうか分かって
ないだけなんじゃないかな~(^^ゞ
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