神秘

1976年3月31日、一年ぶりの新作はその誕生までが波乱万丈でした。
その象徴と言えるかもしれないヒプノシスによる「オベリスク」なる物体が印象的です。

d0021258_0145295.jpg

前年8月、自動車事故で重傷を負ったプラントでしたがこのアルバムのレコーディング
時には車椅子で臨んだようで、傷口が開いてしまったこともあったらしいです。

ファースト・アルバム以来の短期間レコーディングで、18日で終わらせるため一日18~
20時間を費やした、ということで緊張感溢れる一枚に仕上がりました。
アコースティックやキーボードが使われていないサウンドは前作までのソレとは明らか
に違ってて、彼ららしいといえばそうかもしれません。

とにかく後期を代表する作品ははっきりとギター・アルバムであり、それゆえギタリスト
から見ると参考にすべきテクニックやらサウンド・メイクやらが詰め込まれています。


ACHILES LAST STAND
ダビングしまくりのペイジのギターが「これでもかっ!」ってくらいに迫ってきます。
常時数本のギター・サウンドが聴こえていてまるでペイジが何人もいるみたいw
10分を超える大作で、本人曰く「まとめるのに苦労した」そうです。
初期のギター・アルバムが2枚目だとすると後期はコレなんですが、アプローチの
仕方という点ではぜんぜん違ってますね。
2枚目だとギターの音は(ダビングされていても)スタジオ・ライヴのように聴こえて
ましたがコチラは四方八方から迫ってくる感じがします。
両方持ってる方は是非比べてみてください(^^)

FOR YOUR LIFE
ストラトでのアームダウンも印象的なイントロで始まる曲ですが、このアルバムは
全体にシングルコイルの音がけっこう際立ってますよね。
例のレイクプラシッドブルーのストラトが使われているんでしょうか?
ペイジもストラトのシンクロナイズドトレモロはボディー密着で使用しているようで
アームアップはないようです。
私もストラト持ってたときはスプリングいっぱいに締めて使ってました。
そのほうが弦が切れてもチューニング狂わないし、ボディに密着してるほうが振動
がよく伝わってサウンドも変わってくる気がします。

ROYAL ORLEANS
このアルバムでのもう一つの特徴として、ブレイクがすごく効果的に使われている
というのがあります。
次の曲でもそうですが、メンバーのリズム感がよくないとブレイクって滅多に決ま
るもんじゃないんですよね~、コレはもう経験から言えることで何度リズム隊と
喧嘩したことか(爆)
ここまで3曲聴いてきて再確認したことがあって、ジョンジーのベース・プレイは
やっぱりスゴイんだなぁ!と当時感動しました(^^)

NOBODY'S FAULT BUT MINE
ペイジ&プラントとクレジットされてますが、実際はブラインド・ウィリー・ジョンソン
の作によるもの。
これは79年のコペンハーゲン公演でプラントがカミングアウトしてましたw
後年「Unleded」でもやってましたがアチラはアコースティック・ヴァージョンという
ことでぜんぜん違った形になってましたね。
ここでは久しぶりにプラントのハープが聴けて「あ~プラント健在でよかった♪」
と思いました(^^)

CANDY STORE ROCK
ペイジらしいリフで構成された曲で、全体のスイング感というか曲調としては
3枚目あたりに近いかもしれませんが、やはりキーボードがないという点では
「PRESENCE」してます。
随所に変拍子的なアプローチも見られて、この雰囲気というのは他のバンド
には絶対マネできないだろうなぁ、というのが当時の感想でした。

HOTS ON FOR NOWHERE
このアルバムにあってはPOPな印象をうける曲ですね♪(^^)
けどポリリズムな部分もあったりして、前曲が3枚目風ならコレは5枚目風?
ここでもブレイクがバリバリ出てきます。
こんなPOPな曲調なのに、ボンゾの分厚さといったらもう脱帽ですw
ステージ写真とかを見たことある方ならボンゾのドラムセットの少なさ(一つ
づつはデカいけどw)に驚いたことがあるかと思います。
あのセットでなんでこんな音がでるんでしょう?(^^;)

TEA FOR ONE
タイトルは明らかにスタンダードの「TEA FOR TWO」のパロディです(爆)
こちらはバリバリのブルース・ナンバー、ハードロックなアルバムの中で前曲
とともに異彩を放ってますね。
死に臨したプラントの叫びみたいなものが感じられて、静かな中にも今にも
爆発しそうな臨場感が溢れてます。


デビュー当時のツェッペリンがそのままの姿で進化していたらどうなっていたか?
というのが見て取れるアルバムですね。
「プラントの事故」という突発的出来事から生まれたといっても過言ではないと思い
ますが、そのため久しぶりにペイジ主導で作られたのは確かなようです。

とにかく一度は死を意識したプラントの復帰作ということで、そのテンションの高さ
は他に類を見ません。
ペイジはいつも「このアルバムは過小評価されている」と言ってます。

しかし事故のニュースを聞いたときはビックリしましたね~(^^;)
「ま・・・まさかっ!」という思いが頭をよぎったのを鮮明に覚えてます。

そのプラントの言葉・・・

 「PRESENCE」は全てに対する僕らの必死の抵抗の表れなんだ、生きている証
 が欲しかったんだ。



【皆様】
正座してお聞きくださいw
それほどの緊張感があります、このアルバムには(^^)
この頃はZEPPにどっぷり浸かってた私ですが、針を落として「ACHILLES~」が
始まったときはホントに身が引き締まる思いでした。

プラントが無事帰ってきてくれたことが何より嬉しかったですね(^^)
[PR]

by shika_monologue | 2005-09-17 00:15 | 鉛の飛行船の話 | Comments(5)

Commented by pag at 2005-10-06 22:12 x
はじめまして。

>「PRESENCE」は全てに対する僕らの必死の抵抗の表れなんだ、生きている証が欲しかったんだ。

本当にこのアルバムはシブ過ぎます。
やはり正座して聴きます(笑)
TBもさせていただきました。
よろしくお願いします。
Commented by 奈良の鹿 at 2005-10-06 23:09 x
どもども、pagさん、いらっしゃいませ(^^)

4枚目もフィジカルも、どれも初聴の衝撃はありましたがこのアルバムの
緊張感は特別だったですね。

このシリーズ、残り少しとなりましたがまたお越しくださいね(^^)
Commented by pag at 2005-10-07 20:25 x
うちのブログに来訪&コメントありがとうございます。
他の記事も読ませてもらいましたがKISSは僕も好きです!
ツェッペリンシリーズ楽しみにしています。
また遊びに来ますのでよろしくお願いします。
Commented by ism-d at 2006-01-08 15:30
はじめまして。良いですよねこのアルバム。
正座して聴きなおしましたです。(笑
ジャケットも意味深で......
Commented by 奈良の鹿 at 2006-01-08 16:41 x
コメント、ありがとうございます(^^)
なんでもありのお気楽ブログですが、機会があればまたお寄りくださいね。
名前
URL
削除用パスワード