山小屋の5人目は、ホントに怖い存在か?

季節はもう春ですが、冬の有名な怪談にこんなのがあります。


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雪山で吹雪に遭遇した4人組のパーティ、なんとか山小屋を見つけて駆け込みます。
長らく使われていない様子の小屋には燃料等の備蓄も無く、日が暮れて寒さはますます厳しい状況。
このまま眠ってしまえば凍死するという暗闇の中、4人は知恵を絞って眠らない工夫をします。
それは4人がそれぞれ小屋の四隅に座り、一人づつ壁づたいに移動して次の人の肩を叩くというもの。
そうすれば順番に移動を繰り返すので、一晩中眠らずに済むという方法でした。
そうしてなんとか夜をやり過ごし、朝を迎えて一息ついたとき気づきました。
最初の一人が移動して次の人の肩を叩く、そして2人目・3人目と順番に移動していったとき・・・
4人目が移動した先の隅にいた1人目はすでにそこには居ず、移動は途切れてしまうはず。
じゃ、そこにいた5人目は誰だったんだ?


と、いうもの。
このお話は『いないはずの5人目がいた』ということで、それが恐怖の対象となっています。
しかしここで落ち着いて考えてみると、はたしてそれはホントに恐怖なんでしょうか?

たしかにこれが街中での遊びで、命を落とすような心配が無い状況なら『何者だったんだ?』という
不思議さ・怖さがあるかもしれません。
でも山小屋でのそれは言うなれば『生命の危機』にさらされた状態であり、結果的にはこの5人目が
いたからこそ全員が助かったわけです。
ということは彼は『助けてくれた』ことになり、感謝こそすれ恐怖の対象にはなりえないですよね。

このように『山での怪異』には、霊に助けられたというものがけっこう多く存在します。
そのへんが『海での怪異』との決定的な違い、海では泳いでいて水中に引きずり込まれるなど直接的
な恐怖がほとんどですよね。
海というとレジャー(もっと言えばナンパ)なイメージがあるけど、山のイメージは修行の場。
そのへんも関係したりするんでしょうか。
なんにしても、私は海より山のほうが好きですけどね。。


って、新年度一発目の記事がこんなんでいいんだろうか・・・(^^ゞ
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by shika_monologue | 2015-04-01 19:31 | 怪異の話 | Comments(0)

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