ウルトラマンが『謎の宇宙人』だった頃

その昔・・・といっても、たかが数十年のお話ですけどね。

TVに銀色の巨人が現れた時は、そりゃもう興奮したワケですよ。
そんでもって圧倒的な強さで怪獣を倒していく姿に、ある種の畏怖を持って観てましたね。
それほどのインパクトが、ウルトラマンにはありました。

今思うに、あの頃のウルトラマンは明らかに『生物』でした。
眼が光るのは夜行性の野生動物の映像なんかでもよく見たし、カラータイマーという『器官』も
そこは宇宙人だしってことで納得しちゃったりね。
初代マンなんて、登場したときの不気味さったらなかったんですよ。
ハヤタとの会話も『音』というより『テレパシー』を感じさせるものだったし一応事故ったことを
謝罪するものの、ベータカプセルの使い方についてハヤタが質問しても『フハハハハ』と笑う
だけって・・・思いっきり不気味でしょ。

なにより『生物』然としていたのは、彼らが生身(?)で戦っていたところ。

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初代マン第一話での雄姿、なんと口も動くように造型されている。


まあ言ってみれば赤と銀に彩られたあの姿は『皮膚』なワケですから、それこそ裸一貫ですよ。
(当時は、アレが『皮膚』なのか『服』なのかという議論もありましたがw)
その後もブレスレットやらの小道具はあったけど、基本的に彼らは身一つで闘ってたんですね。

これはM78星雲の宇宙人だけでなく、地球の意思だったりする平成三部作のウルトラマンも同じ。
強敵に対しては、『体や技を強化する』という方法で立ち向かってました。
だからこそ観る側は興奮し、応援できたワケです。

ここで改めてまとめてみると・・・

・生身であること
・光るのは『眼』と『カラータイマー』だけであること
・大げさな武器は使わないこと
・ペラペラと喋らないこと


そして、なにより・・・

・シンプルにして、洗練されたデザインであること

これが、私たちが心躍らせた『ヒーロー』だったはずなんです。
昭和版シリーズはもちろんのことですが、この路線が維持されたのはギリギリ『メビウス』まで。
独立した番組という点でも、この『メビウス』までが『ウルトラマン』なんでしょうね。

おかしくなってきたのは、『ゼロ』が出てきたあたりから。
デザインがいきなりゴテゴテしてきたし、ツレと話すみたいにペラペラチャラチャラ会話するし。
そんでもって『ギンガ』あたりになると体中がピカピカ光るし、『X』なんかは鎧で武装するし。
『初代マン』からずっと受け継がれてきた、『神秘性』というものが無くなっちゃいました。
大体、ウルトラマンや怪獣が人形になってるってなんなんだって話ですよ。
どちらにしても今のウルトラマンって、『生物』というより『合体ロボ』みたいな感じ。

頼むから円谷プロは初心に戻って、ちゃんとした『ウルトラマン』と『番組』を復活させてくれ。
いくつになっても男の子(笑)ってのは、ワクワクドキドキしたいもんなんだよね。
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by shika_monologue | 2015-08-13 19:59 | 「ヲタ」な話 | Comments(0)

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