Fender以前

(一部、前回の記事と内容が重複しますことをお許しくださいw)

ギターそのものの歴史は古く、リュートなどの弦楽器から派生したものだと
言われています。
誕生時のギターは、電気的に信号を増幅する必要はありませんでした。
なぜなら、厚みのあるアコースティック構造に弦の振動を共鳴させて音量
を得る仕組みだったからです(ヴァイオリンなんかと一緒ですね)。

ところが多様化する音楽シーンの中で、単にボディを共鳴させるだけでは
追いつかなくなり、電気的に信号を出力・増幅させる仕組みが考え出され
ました。

 といっても、それは現在思い浮かべる・・・俗に言う「エレキギター」ではなく
 それまでのアコースティック構造のギターにマイク(ピックアップ)を取り付
 けるという発想のものです。

 ここで出てくるアコースティック・ギターとは、フォークギターのように弦の
 真下にサウンドホールがあるタイプではなく、いわゆる「ジャズ・ギター」や
 「ピック・ギター」と称するものでした。
 これはヴァイオリンのような「f」シェイプが二つ開いているもので、おもに
 ジャズやブルースで使用されるギターです。

 (写真は、知る人ぞ知る・・・チャキのピックギター、ピックアップはないけど)

d0021258_232966.jpg


大所帯のビックバンド時代には、それまでのように共鳴だけで音を出して
いたのでは周りの楽器に埋もれてしまって聴こえないわけですね。

有名なところではチャーリー・クリスチャンというギタリストがメーカー側と
一緒に開発したピックアップが知られており、名称にもその名を残してい
ます。

このようにアコースティック・ギターにピックアップをマウントしたものは、
Gibsonなど、それまでアコギを作っていたメーカーによって数多く輩出さ
れることになります。

 このジャズ・ギターなどのようにフォローボディを持つギターをスパニッシュ
 ギターとも言いますが、Gibsonのエレアコやセミアコ(この辺の説明は
 前回の記事を参照)に「ES」という品番がついているのは、エレクトリック
 スパニッシュの略なんですね。


さらに時代は進み、ロックというジャンルも登場しようかという頃になると
ボディの「鳴り」よりも加工しやすいピックアップの信号に重きを置くように
なり、ピックアップをマウントするボディがフォロー構造である必要がなく
なってきます。

そこで登場するのがレオ・フェンダーというおじさん。
この方の登場(というより、この方が作ったギターの登場)によってGibson
という老舗メーカーは大いにあせることになりました。

それまで業界では知られていなかったレオ・フェンダーが世に送り出した
ギター・・・それは一枚の板にピックアップを取り付けたもの。
ギターのみではほとんど音が出ませんが、そのピックアップを通して出力
した信号はそれまでにはない音色を奏でました。

ここにソリッド・ボディを有する「エレクトリック・ギター」の歴史が始まった
わけですね。

                                   (つづくw)


【あれ?】
3日たってもまだ登場しませんね・・・長丁場の予感・・・(^^ゞ
いつになったら「ブロードキャスター」が出てくるんだ?ww

【二枚目の写真】
d0021258_0385495.jpg

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by shika_monologue | 2006-05-25 00:02 | 音楽・楽器の話 | Comments(18)

Commented by tomoshi-bi at 2006-05-25 00:18
 先生、トイレっ、じゃなくて質問っ!
 「ヴァイオリンのような『f』シェイプが二つ開いているもの」というのは何度か見かけたことがありますが、私の記憶違いでなければ、あの種のギターは普通のアコースティックかセミ・アコくらいの厚さのボディじゃなかったかと思います。ならば、ボディ自体の共鳴箱も利用しているんですよね? もしそうであれば、弦の真下にサウンドホールがある方が効率も良いだろうし、音も良くなるのではないかと思うのですが、なぜあんな「f」シェイプにするのでしょう。デザイン的なものでしょうか?
 それとも、共鳴箱にはほとんどウエイトは置かれておらず、もっぱらピックアップで音を拾うということなのでしょうか。それなら、あんな厚さのボディは必要ないのでは?
Commented by 奈良の鹿 at 2006-05-25 00:27 x
実際にはフォークギタータイプのものでも丸いサウンドホールではないものや
このようなピックギタータイプのものでも丸いのが開いてるものなど、いろいろ
あります。
ピックギターとフォークギターの一番の違いは「トップが平坦か、カーブしてるか」
という点です。
写真でもわかると思いますが、ピックギターやジャズギターと呼ばれるものは
トップ(天板)がカーブしているので、真ん中に大きな丸い穴が開いていると強度
的に問題があるのかもしれませんね。
(同じようにヴァイオリンもトップはカーブしてますし・・・)
対してフォークギターの天板は平らでしょ(^^)

さらに言えば、この天板の裏側には「力木」という強度を増すための材が貼り
付けられているのですが、平坦なトップとカーブしているトップでは、この「力木」
の入り方も違うのでそれも影響しているのかも・・・です。
Commented by 奈良の鹿 at 2006-05-25 00:32 x
また、こうした空洞ボディを持つギターと一枚板のギターとでは、同じ種類の
ピックアップがついていてもその音色はぜんぜん違います。
ジャズやブルースといったジャンルでは、昨日の記事でも書きましたがやはり
この「箱」の響きが重宝されるんですね。
対してロックなどで多く使われるソリッドボディのものでは、出力後の「音」自体
をエフェクターなどで「加工する」とこが重要となるため、ボディなどの「音」への
影響は少ないほうがよい、ということもあるでしょう。
それでもやはり、それなりの「生」の響きがあってこそ、なんですがね。
Commented by 奈良の鹿 at 2006-05-25 00:34 x
ようするに、ピックアップというものは、弦の振動だけではなくギターそのもの
の振動も「拾っている」わけです。(おわりw)
Commented by 奈良の鹿 at 2006-05-25 00:41 x
自分で書いておきながら一枚目の写真ではよく判らなかったので二枚目を追加w
かろうじて、天板がカーブしてるのがわかると思います(^^;)
(光の反射具合とかで・・・)
Commented by かんくん at 2006-05-25 01:00 x
こんばんにゃ♪ 今夜は漫喫からだヨ♪ (遅さに我慢できなくなったw)

普通にこのギター、カコイイ(*´д`*)ハァハァ っス!!
Commented by 奈良の鹿 at 2006-05-25 01:35 x
私ゃ、そのスピードで約5年・・・(T-T)
Commented by tomoshi-bi at 2006-05-25 01:49
長文の回答を有り難うございます。^^
天板のカーブも、よく分かりました。ギターにも、本当にさまざまな種類があるんですね。
Commented by かんくん at 2006-05-25 02:09 x
や、マシンよりもネットがね(^^;

せっかく漫喫来たので、持ってるCDをMP3で焼くことにしますた。
CD-Rを置いていないと言われて、仕方なく鹿さん純正wのCD-Rの
残りのスペースを使わせてもらおうとトレイに乗せると・・・

D:/ponpoko

ぐはあ!また謎のネーミングがあ!unngerogeだって謎のままなのに!ww
Commented by かんくん at 2006-05-25 02:26 x
鹿さんもおっしゃってますが、ボディの強度的に、張った弦の真下にはサウンドホールを開けたくないということだと思います。6本の弦が引っ張る力は、それはもうハンパじゃないくらい強いww

クラシックやフォークのよく見る真ん中ホールは、これはおいらの推測ですが、弦を張っている両端を、ボディ全体を響かせるためにあえて遠ざけているのではないかということです。ネックと直に太い木が、ブリッジまでまっすぐつながっていた場合、弦の共鳴はそこだけで完結してしまい、周りのボディにまで強く伝えることはできないのではないか、と推測するわけです。

もちろんマイクやPUを使わないで演奏するタイプのギターだからこその工夫と言えるわけで、エレキタイプのギターはネックからブリッジまで真っ直ぐ丈夫な木が通っていても問題はありません。強度もさることながら、むしろ、こないだ話題になったサスティンを得るための、必要不可欠の構造なのかもしれません。実はPUは永久磁石なため、エレキの弦の減衰は意外と早いのです。

ふうww 長くなっちゃってすんまそんww ひとまず終わり(^^;
Commented by tomoshi-bi at 2006-05-25 12:34
> クラシックやフォークのよく見る真ん中ホールは、
> これはおいらの推測ですが、弦を張っている両端を、
> ボディ全体を響かせるためにあえて遠ざけているの
> ではないかということです。

なるほど。あの穴は、弦によって起こされた空気の振動波が共鳴箱の中に入るようにするためのものだと思っていましたが(勿論それもあるのでしょうが)、それ以外の目的もあるのですね。う~む、深い・・・。^^
Commented by 奈良の鹿(仕事ちう) at 2006-05-25 15:15 x
主な目的は「中に入れる」ではなく、「振動・共鳴を外に響かせる」ためのもの
なんですね(^^)
だから昔のフォークコンサートの場面なんかだと、サウンドホールのまん前に
マイクをセッティングしているのです。
Commented by かんくん at 2006-05-25 16:06 x
穴を下敷きなんかで塞ぐと音量は半減することと思います。スピーカーにも穴の開いたバスレフ型ってものがありますが、あれも中の音を逃がすためのものではないでしょうか?・・と、この辺はべるさんのほうが詳しそうww 密閉型との違い、とか詳細きぼんぬ(^^; >べるのしと

エレキもボディの鳴りが肝心である、と鹿さんもおっしゃってましたが、実際そういうギターを弾いてみると確かにお腹に直接伝わってきますよね! 振動をPUが拾うためのボディの鳴りってものは、アコースティックの場合とは求められるものが違うのかもしれませんけど、ソリッドな構造の木がこれだけ響くものなんだ~っていうある種の感動があります。
Commented by かんくん at 2006-05-25 16:28 x
おやじのためのギター講座っすね?ww こないだレスしながら鹿さんと見ましたよ(爆) 出てくるギターや生徒の出来について、あ~でもないこ~でもないとか好き勝手なこと言いながらww

個人的には、「かつて演ってたけど、おやじになった今、押入れにしまいこんだギターを復活させてみないか?講座w」 を希望(笑)
Commented by secretary-a at 2006-05-25 21:17
えーと、素朴な疑問で恐縮でございますが。
(仕事ちう)の鹿さんは、いったいどのような状況で、どの場所で、どのような心境で入力されているのでしょうか?(笑

勝手な想像では、職場の売り場付近で、見本のようなPCを使って、人目を気にしつつ......という感じ。
実際には?
Commented by tomoshi-bi at 2006-05-25 21:19
> 「中に入れる」ではなく、「振動・共鳴を外に響かせる」
あっ、そうか・・・。今までずっと考え違いをしていました。^^; 共鳴箱の中に入ってくるのはブリッジからで、出ていくのはサウンドホールから、ということなのですね?
Commented by 奈良の鹿 at 2006-05-25 21:46 x
ともしびさん>
正解です(笑)
もちろんサウンドホールから直接弦の響きも伝わってるでしょうが、
それ以上に天板に伝わった振動を増幅させる働きが、あの空洞に
はあるんですね(^^)

aさん>
大正解です(爆)
ただひとつだけ、「人目」は気にしていません。
なぜなら、お客さんのいない時間にやってるからです(^^ゞ
Commented by なおゆき at 2006-05-25 23:50 x
なるほど。
ギターのしくみと、仕事中の鹿さんの状況がよくわかりましたw
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