そして「Standard」

1957年から採用された「サンバースト」塗装は「Custom」には使われませんでした。
このため「Burst」といえば、もともとの「Les Paul」をさすようになります。

それまでのゴールドと違ってシースルーカラーである「バースト」はトップに使われている
メイプルの杢目が綺麗に映るため、材の選定にはますますシビアな面が見られます。
それまでは2~3ピースを不規則に合わせてトップを形成していたものが、ちょうどセンター
で合わせた2ピースとなり、先日の記事で出てきた「フレイム・メイプル」などの杢目がさら
に美しくなりました。

この塗装は年代によって少しずつ変化しておりまして、1958~59年に使われた塗料は
「赤」が経年変化によって退色する性質を持ってます。
現存するこの年代の「バースト」は、黄色のみが残ることによって独特の色合いがある
んですね(^^)
特に退色の激しいものはほとんど「赤み」がなくなったため「Lemon Drop」と呼ばれます。

このように普通に考えれば「変色しているだけ」の変化も、「Les Paul」の魅力の一つとし
て数えられているのです。

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これは「Plain Top」と言われるメイプル材に「トラ杢」や「バーズアイ」などの模様が入って
いないタイプです。
1958年製のものには、このタイプが多いようですね。
この年に、初めて「Custom」に対して「Standard」という名称が与えられることになります。
(一説には1961年にモデルチェンジしてから命名されたというのもあります)

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対して、これは綺麗な「トラ杢(フレイム)」が出ているタイプ。
1959年製に多いタイプです。
(「バリトラ」と言われる、ストライプが強く出たものが人気がありますが、私はこのように
うっすらと出ているタイプが好きですね、私のはもう少し薄めです)
また塗装がこのように濃いブラウンのように変化するものもあり、「Tabacco Sunburst」と
呼ばれています。

1960年には、この形状の「Les Paul Model」は製造終了となりますが最後のほうは塗料
も変わり、ほとんど退色しないで綺麗なチェリーカラーのままのものが多いですね。
のちに「SG」として受け継がれるソリッドボディの系統として、60年製のものはネックが
細く握りやすいのが特徴です。


さて、ここでレスポールの他のモデルも見てみましょう。

◆Les Paul Jr.◆
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これはシリーズの中では一番廉価なモデルで、別名「スチューデント・モデル」とも呼ば
れています。
が、そのシンプルな構成はプロにも人気があり、マウンテンのレスリー・ウェストなんかは
このモデルをメインとして使っていました。
このピックアップは「ドッグイヤー」と呼ばれていますが(ボディにマウントするために両側
につけられて部分を「犬の耳のようだ」として命名)、中身はソープバーと同じものです。

◆Les Paul Special◆
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これはレゲエの巨人、ボブ・マーレイが使用していたことで一躍有名になったモデルで
上のJr.より上位機種に位置されます(ボブのものはチェリーカラーでしたが)。
ピックアップなどの構成はソープバー時代の「Standard」と同じですが、ボディはフラット
でオール・マホガニーとなっています(これは「Jr.」も同じ)

これらには写真のような「ダブル・カッタウェイ」(ネックの上下ともにカッタウェイがある)
のほかに「Standard」や「Custom」と同じように片側にしかカッタウェイがないタイプがあり
それらは製造年によって異なります。

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これは「Special」のシングル・カッタウェイ版、なおさんのギターはこのタイプかな?(^^)

これらのカラーは「TVイエロー」と言われているので「TVモデル」と呼ばれることもあります。
これは当時のモノクロTVでは、白いギターより黄色のようがTV映りがよかったため、この
色が採用されたためですね。


こうして様々なラインナップを排出した「Les Paul Model」ですが、ギタリストのレス・ポール
氏との契約満期により、1960年をもってモデルチェンジされることになります。

が、その話はまたいずれ。

                                             (つづくw)


さて、今回はどんな「かんさんち補完」が見られるでしょう♪(^^) ←ぉぃっ!w
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by shika_monologue | 2006-06-05 00:02 | 音楽・楽器の話 | Comments(5)

Commented by かんくん at 2006-06-05 00:25 x
う゜~、日に日にプレッシャーが強くなってゆく・・・(T-T) ww

しかし美しい♪ チェリーサンバーストとタバコサンバーストは、塗装の成分が違ってたから今の色があるってことなんですか?元は同じ色だった、みたいな。
Commented by 奈良の鹿 at 2006-06-05 00:44 x
うん、多少の違いはあっただろうけどもともとは同じ「チェリーサンバースト」
だったみたい。
そのへんのフェイド具合の種類を集めてみる・・・も、一つの手かも♪ww
Commented by 奈良の鹿 at 2006-06-05 00:46 x
TVの写真なんかだと、ボディのほぼ真ん中にブリッジがあるもんね。
やっぱレスポールのボディってけっこうデカいよね(^^)
Commented by かんくん at 2006-06-05 14:00 x
その返事はあっちでしょ!(爆)
好みとしては赤いのが少しは残っててくれてるのがいいな♪
ぜ~んぶ飛んじゃってると、赤いペンキだけ消えてる看板みたいな感じ?ww
違う迫力はあるんだけどね。
あとオイラもバリバリトラ杢は、ちと遠慮w シール?それ、とか言われそう(笑)
Commented by なおゆき at 2006-06-07 22:33 x
みのがしてたー!
これですよこれ。そうそう。いいギターですねw
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