三部作

お話は少しだけ遡りまして、Gibsonにとっては豊作の年・・・1958年のこと。
彼らは「コリーナ三部作」という、当時はなんともけったいなギターを作りました。

それらは「数10年、早く生まれたギター」と言われたように当時の人々の目には奇異に
移り、ヒットとなることはありませんでした。

が、ようやく時代が追いついたとき・・・製作本数が少ないゆえに爆発的な人気を得るこ
とになります。


「コリーナ」というのは材の名前で、綺麗に揃った杢目とナチュラル仕上で映える色合い
を持っていますが、それ以降ギター材としてあまり使われていないところを見ると適性と
いう点ではどうだったのか判りません。

しかし、現在では伝説となったこれらのギター・・・「Burst」よりも貴重かもしれません。

◆モダーン◆

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前衛的過ぎたといわれる「三部作」の中でも、特に不可思議なシルエットを持つギター。
見るからに弾きにくそうですが・・・(笑)
現物が残っていること自体が奇跡的なことですので、写真もちっちゃいのしかなくめちゃ
見づらいですが、すいません。
左半分だけ見ると同時期に登場した「フライングV」に似ていますが、右半分はヘンテコ
ですよね~(^^;)
またヘッドの形も「なんでやねんっ!」と言いたくなるような・・・とにかく、ヘンですww

◆フライングV◆

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上の「モダーン」に比べると洗練されたフォルムを持つ「フライングV」。
たしかに今見てもカッコいいですが、この「コリーナV」は現存する本数も少なくレアな
一本となっています。
写真は実は復刻版ですが、オリジナルのものはショルダー部(ボディとネックの接合部
で、本来カッタウェイがある部分)がもっとガッシリと張り出していて、これより無骨な感
があります。
また、テイルピースは「V字型」のプレートで、ボディの裏から弦を通して張る構造になっ
てました(現在、写真検索中)。
このギターの唯一つの難点・・・それは、座って弾くことが出来ないこと(笑)
そのため、これを使っている人は普通の構え方ではなく、「V字」の切れ込みのところを
太ももに乗せて弾いてます。

(あった、あった! こんな感じです)
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(また、これはエピフォンのモデルですが正面からのシェイプはこんなの)
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◆エクスプローラ◆

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今ではいろんなメーカーからコピーモデルやアレンジモデルが発売されていますが、
そりゃ当時は「えらくトンがったギターやな~」というのが本音だったでしょうね。
ヘッドも「バナナ型」のもので、Gibsonには珍しくペグが一列に並んでいます。
さらに当時としては(というか今でも)革新的な構造として、ボディとネックが一体化
されているスルーネック構造を持っていて、ホントに珍しいギターだったんですね。
(コレの復刻版は持っていた私ですww)
このギター、実はよく知られるようになったのはこの形ではありません。
エリック・クラプトンが使用して有名になった「エクスプローラ」は「角」の部分が破損
してカットしてしまっているため「トンがって」ないんですね。

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来日時にもステージで使用し、この部分をわざわざカットしたモデルまで発売されま
した(笑)

◆フューチュラ◆
これについては画像がありませんが、ボディは「エクスプローラ」のものを少しスマート
にしたもので、ヘッド形状は「モダーン」のそれと同じ形をしていました。



その後、ギタリスト達からの熱い要望により限定版として蘇ることになる「フライングV」
と「エクスプローラ」ですが、「フライングV」の復活版はオリジナルとは少し仕様が異な
ります。

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また、現在のカタログには「エクスプローラ」も載っていますが、それまでは明らかに
そのデザインの影響を受けているであろう、というギターがありました(いや、今もあり
ますがw)。

◆ファイヤーバード◆

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リバース・ボディというスタイルが使われたこのモデルはスルーネック構造も同じで
あり、一列に並んだペグも同じ・・・ただしその向きは逆でした。
これには「Les Paul」や「SG」と同様に1PU~3PUのグレードがありますがネーミング
は違っていて「Firebird I」・「Firebird II」・「Firebird III」となってます。
(上のは「II」、下のは「III」です)

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ファイヤーバード用のピックアップはGibsonの他のものと違い、ポールピースがな
く、形もスリムです。
このタイプのものは他では使われていなかったように記憶してますが、モデル全て
を知ってるわけではないんでひょっとしたらあったかも・・・ww
さらにコレに使われているチューニング・ペグは「バンジョー・ペグ」というものでして
正面からは見えない構造になってます。

面白いことに、リバース・ボディを反転した「ノンリバース・ボディ」(本末転倒?w)と
いうモデルも作られていて、ペグの向きも逆になってるんですね(ただし普通のペグ
になってます)。

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                                            (つづくw)


【あっ!】
今日は「ミルクキャラメルの日」だっ♪

(aさん、勝手にリンク、すいませんっ!m(_ _)m)
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by shika_monologue | 2006-06-10 00:07 | 音楽・楽器の話 | Comments(3)

Commented by 秘書A at 2006-06-10 01:50 x
すごい夜更かしです。
ワールドカップのドイツ戦を見ています。
何となく気配を感じてお邪魔しましたら、きゃあぁ~!恥ずかしい。笑
リンク、恐縮ですぅ。
そうでしたね、今日は森永がミルクキャラメルを発売した記念日でした。
当時はかなり画期的で贅沢なおやつだったようです。
「あずきキャラメル」も美味です。笑
Commented by かんくん at 2006-06-11 16:38 x
おお、リンクの気配を感じるとわw 只者ではないですww

しかしノンリバース(本末転倒w)のデザイン、ダサダサですなw
先進的すぎて時代があとから追いついてくるってことがたまにありますが、
これじゃー当時見向きもされなかっただけでなく、今も一部のマニア以外
誰も欲しがりませんて(爆)
Commented by 奈良の鹿(もうすぐ終わり) at 2006-06-11 19:31 x
しかもスルーネックじゃなくなってるしねw
なんでコレを作ったのか?・・・・・今でも解らん(爆)
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