その昔・・・

LPレコード(特に海外のアーティストの・・・)には、トータル・コンセプトというのがありました。

アルバム全体を通しての『印象』を大切にして、その世界観にどっぷり浸れることに、私たちは
酔いしれたはずです。

そんなコンセプト・アルバムというものがなりを潜めて久しいですが、原因はどこにあるのか?
・・・ふと考えてみると・・・


昔はレコードというものは、まず『アルバムありき』でした。
『アルバム』という、トータルにプロデュースされた作品があって、その中からヒットした曲を
『シングルカット』する・・・という手法がほとんでだったんですね。
(Zepなんかは、シングルカットすること自体、イヤがってましたよねw)

だから、ミーハーなファン(失礼w)はともかく、そのアーティストが好きな人はちゃんと自分で
アルバムを買って、その『世界観』を共有しようとしたもんです。

ところが現在はというと、『シングル』から始まってるんですよね。
そんでもって、その曲を入れた『アルバム』を作る・・・当然、他の曲は後から『付け足された』
ものになります。

こうなっちゃうと、全体のコンセプトなんか構成できるはずがありません。
『アルバム』そのものが、バラバラな印象になっちゃうワケです。

今、世の中に溢れかえる「コンピレーション・アルバム」というもの・・・
アレはそんな『シングルありき』という方向性の、典型的な副産物なのです。
作品作りが「アルバム単位」から「曲単位」に移り変わったことを明確に表しているんですね。


近年、CDの売り上げが落ち込んでいる・・・ミリオン・ヒットなんてのは今は昔、といってますが
そうなった理由の半分以上はアーティスト側にもあるんじゃないでしょうか?
「このアルバムは、なんとしても手に入れたい!」・・・と思わせる作品が激減してるんですよ。

レンタルの普及ばかりが、原因ではないはずです(と、私は思いたい・・・)



以前このブログにも登場した YES の「海洋地形学の物語」なんかは、発売時は2枚組みの
アルバムに4曲だけ(笑)・・・片面1曲、コンセプトどころの話ではなかったですが・・・(^^;)

そして、コレもそんな『コンセプト・アルバム』のひとつ・・・この中の一曲だけを聴いても、この
『世界観』の素晴らしさはわかりません。。。

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by shika_monologue | 2007-02-17 00:02 | 音楽・楽器の話 | Comments(3)

Commented by 奈良の鹿 at 2007-02-17 13:09 x
んだすね~
レコード屋さんでお目当てのLP手に入れてニヤニヤしながら
帰る・・・なんてことなくなったもん・・・(^^ゞ
Commented by かんくん at 2007-02-18 08:58 x
ジャケット自体が個性ある「作品」だった時代。
かむばーっく! (><)
Commented by 奈良の鹿 at 2007-02-18 17:21 x
そそ、あの出し入れのしづらさはなんやねんっ!って言いたくなるww
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